2019/11/01 22:04

toiroは、工場直販の「ファクトリーブランド」という性質上、常に新しいチャレンジを宿命づけられています。続けています。そして、つまり、毎シーズン新作を作り続ける。そして完売したら終了。追加生産はしません。余剰在庫を作らないことが、商品単体の価格を抑えることに繋がり、また、遠くは、自然環境を考えることにも繋がる。エシカルな思考にも

ただ、開発している自分たちでも「これは傑作だ!!」というニットが生まることがあります。数年着用してくれている皆さんの意見を参考に、さらに改良して再度リリースすることもあります。それが「定番品」として定着していく。これがブランドとしての正しい成長の成果だと考えています。

今年、また一つ、定番品が加わります。以前、つくった際、大好評だったショールカラーのアウトカーデ

ご覧の通り、めちゃくちゃ良かったんです。結構、褒めてもらいました。でも、しっかりと厚手なので、着用するシーンが限定される。だから、今回は、ほんの少しだけライトウェイト版に。

素材を変えたり、シルエットを変えたり、編み方を変えたり、ポケットの深さ、ボタン下に敷いたループの変更など細々と修正しました。でも、ニットですから、何よりも素材のタッチや風合いは、作ってみないと分からない。そんな訳でサンプル品を何度か作って、量産に向けて精度を上げていく。こちら最終版に近いサンプル品。色の出方など、実物を見ての印象が重要。

色の出方が絶妙ですね。

これは、ファクトリー内では「ぶっ込み」と呼ばれている編み方で。正式名称は覚えてないのですが、ご覧の通り、色の出方が計算できない。もう部分的にボーダーみたいな。ブロックでカラーが出ちゃう。

計算が出来ないから一着ずつ違う仕上がり。

「こんなもんは、製品として納められない」という職人たちのプライドと「いやいや、だからこそ、面白いんじゃないですか?」というみたいな開発チームとの平行線。その交わる場所、実験的な領域が、ファクトリーブランド「toiro」なんでしょうね。

工場サイドとしては、敬遠したい編み方。だから、市場では見かけない商品。「そこに踏み込むのが工場直販ブランドの強みだろう!!」と。「商品化したい!!」と。

しかし、この画像みたいな、背中に入ったピーっと出てるラインとか。もう、あえてデザインした、としか思えないんですけど、勝手に編みあがってきたものなんです。怖いですねえ。

袖リブのテンションもしっかり出てる。

好みの分かれるとことですけど、袖のリブをしっかり絞ってる感じ。タッチのいい、チクチクしない上質な素材を使ってるからこそ、この辺は、しっかりテンション(=絞りが強い)をかけた方が、自分としては価値があると思うんですが、展示販売会での感想や、購入された方からのレポートが楽しみです。

ボタン下のテープ。

補強でもあり、デザインのアクセントでもある、ボタン下に敷いたテープ。前開きで着ているとテープのカラーが出ていい感じではないでしょうか。

引き続き、こんな感じでアイテムの細部の紹介も公開していきます。お楽しみに。

最後に着用写真をいくつか掲載しておきます。残念ながらグレーMixのsize-Sは、すでに完売。他のサイズも残りわずかですので、気になる方はお早めに。