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2020/11/02 20:33

ご無沙汰しております。日本最高峰のニット産地・新潟県五泉市からこんにちは!こんばんは!宜しくお願いします。toiro knitwear(トイロ)です。

コロナで、世の中は騒然としてますが、ニットのぬくもりは変わらない。今年も順調に推移して、サイズ欠品が目立ち始める11月に突入しました。今日は「お薦めの一着」についての記事です。

toiro knitwearでは、3年に一度くらいのタイミングでニットアウターを作ります。こちら、地味に、しかし、着実に、じわじわと売れています。現在、ほんの少量ですが、通販に再入荷しました。3カラー全て在庫あり。

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定価24,000円+税

私たちtoiroの、主な商品ラインナップは、基本的に1万円代に抑えて設計されています。その理由は、国産ニットを、まず体感してもらいたいから。「安くはないけど、無理ではない」というラインで販売したい。しかし、アウターに関しては、2万円半ば。さすがに良いものを作ろうとすると、一切、広告費をかけず、一般流通にも乗せない直販オンリーの工場ブランドとはいえ、3万円くらいになっちゃいます。

生産サイドとしては、本来なら3万円代にしないとマズいのですが、多少の無理を押し通して、この2万円代半ばの価格帯を実現しています。その都合上、毎年は出せない(実は、お得なアイテム)なのです。

購入された方が、2、3年後に「何年も使えて、結果、お得だった」と気付いてもらうことで、toiroをもっと好きになってもらいたい。そのために、無理してるライン。それこそがtoiroのニットアウター。

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女性162cm(size-S着用)/男性187cm(size-L着用

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ショールカラーは、老けて見える?

このニットアウターの見たときに、40代以上の方からよく言われるのは「私が着たら、老けて見えませんかねえ?」という心配。いや、着てみれば分かります。全然、そんなことないと思いますよ。とお伝えするのですが。。。

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ご覧の通り、着用した写真を見れば、心配はご無用なのですが「老けて見えるのではないか」と、おっしゃる理由も分かります。ショールカラー、いわゆる「へちま襟」のニットは、昔、流行ったんですよね。近いところだと、90年代くらい。

その先入観から「ご年配の方が着るニット」という印象なのかもしれませんが、今は、むしろ、新鮮ではないでしょうか。むしろ、若い子たちの方が、そういった先入観がないので「これ、かわいい!」と絶賛してくれています。

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良いニット(ないしは、高価なニット)が醸し出しちゃう雰囲気。これが「育ちがよく見える」。もしくは「お金を持ってそう」って印象に繋がる気がします。

このニットを着ている人を例えるならば

女性であれば「じっくり選んだものを、丁寧に何年も着てるカフェの女性オーナー」って感じ。男性だと「休日の午前を持て余して、ゴルフの打ちっぱなしに来てる歯医者さん」といった感じ。すいません、勝手な個人的なイメージです。

これ一着、持ってたら、冬が楽しみになる。そんなニットアウター。「結局、たくさん着ることになりますから」と自信を持ってお薦めしています。

リニューアルした箇所

こちら5年くらい前に作ったショールカラーをベースにフルリニューアルした一着。すべてを細かく調整したんで、リニューアルした箇所を説明すると、キリがないんですが、大きくは、2つ。

まずは「素材の変更」。ふんわりとした、肉厚でスポンディッシュなウール100%に変更。濃淡の異なる2色の糸で編んでます。色の出方も絶妙。

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これは、ファクトリー内では「ぶっ込み」と呼ばれている編み方。正式名称は覚えてないのですが、ご覧の通り、色の出方が計算できない。もう部分的なボーダーだったり、ブロックでカラーが出ちゃう。

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計算が出来ないから一着ずつ違うニット。

企画段階で「こんなもんは、製品として納められない」という「職人たちのプライド」と「いやいや、だからこそ、面白いんじゃないですか?」という「開発チームのチャレンジ精神」との平行線。その交わる場所、実験的な領域が、ファクトリーブランド「toiro」の魅力の一つなはず。ということで製品化した一着。

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工場サイドとしては、敬遠したい編み方。だから、市場では見かけない商品。「その領域に踏み込むのが工場直販ブランドの強みだろう!!」と。だから「商品化したい!!」と。その心意気を汲んでいただきたい。

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しかし、例えば、この画像みたいに、背中に入ったピーっと出てるライン。もう、あえてデザインした、としか思えないんですけど、勝手に編みあがってきたものなんです。確かに職人さんの言う通り、怖かったんですよねえ。

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でも、全部が全部、素敵でした。だから「世界で一着のニット」なんです。

なんか、すいません。熱量が溢れて説明が長くなってしまいました。そろそろ、まとめます。

隠しボタン&隠しループ

主なリニューアルの2点目は、追加オプションとして「隠しボタン&隠しループ」を搭載。襟元をキュッと上まで締められるようにしました。生産地である雪国・新潟県の知恵。寒冷地仕様の隠し機能。(手前ミソながら、心憎い!!)

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長文、最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

最後に、私たちtoiroは、工場直販の「ファクトリーブランド」という性質上、常に新しいチャレンジを宿命づけられています。つまり、毎シーズン新作を作り続け、その全ては、完売したら終了。追加生産はしません。

余剰在庫を作らないことが、商品単体の価格を抑えることに繋がり、また、長く着続けられるニットを作ることは、自然環境を考えることにも繋がる。そう考えています。

以上、私たちtoiroのチャレンジが詰まったアウトカーデのご紹介でした。ご興味のある方は、是非、商品ページをチェックしてみてください。